こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。
先日『パートさん・アルバイトさんの募集』という記事で、はじめてのパートさん・アルバイトさんを募集させていただいたところ、1日も経たずに56名もの方にご応募いただけました。
(正確には2019年6月11日の18時に公開し、12日の13時に締め切りました)
改めて、ご応募くださった方、少しでもご検討くださった方、またシェアやいいねなどで応援してくださった方、本当にありがとうございました。
また、特にスマホで送信する際にフォームの不具合が多発したらしく、ご迷惑をおかけしてしまった方、申し訳ございませんでした。
TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)などでも10名弱応募してくださいました。
今回はじめて発覚したため、今後はツールを変えて改善に努めます。申し訳ありませんでした。
「実際ブログで在宅勤務の方を募集してみてどうだったのか」「反省点など」については、今後同様のことを検討される事業者の方に資するものもあるのではないかと、別途個人ブログのほうでまとめるとして、当記事はあくまで私個人(当事務所)において、
- どのような基準で選考させていただいたのか
- 募集にあたっての反省点とお詫び
を中心にまとめさせていただきます。
目次
はじめての採用活動への御礼・お詫びと、選考にあたって考慮させていただいた点まとめ
【反省点】「ママさん」「パパさん」「介護中の方」を明記すればよかった
はじめに申し上げたいこととして、「ブログで募集して来るのかどうか」に不安があったとはいえ、もっとターゲットを絞り込んだ募集要項にすればよかった、というのが最大の反省点です。
私は、もともと
- 小さいお子さんを子育て中のママさん・パパさん
- ご両親などを介護中の方
など、働きたくてもフルタイムではなかなか働けない方に働く機会を提供できれば、というのがぼんやりとした気持ちとしてありました。
(それもあって私の中では高めの時給に設定しました)
私だけの話ではないので、あまり書く機会がなく書いておりませんが、我が家はこどもがおらず、おそらく今後もお迎えすることはないかもしれない、というのが現時点での状況のため、せめて子育て中の方に貢献したほうが社会のためになるのかもしれない、と考えたためです。
その後、介護についても、同様の状況だろうなと考えて追加した、という流れです。
(追記:さらに考えて、ご本人が病気療養中の方も入れるべきであった、と反省しています)
ただ、これは応募が来てはじめて明確に言語化できたことでもあり、また、もし募集時点で自覚できていたとしても、そもそも来るのかわからない募集の間口をむやみに狭めてしまうのはどうなのか、というのもまたぼんやり考えていたことが、明言していなかった理由です。
これは完全に私の見込みの甘さのせいであり、「言ってくれれば応募しなかったのに」とお感じになる方もいらっしゃることと思います。申し訳ありません。
資格を勉強中の方・本業のある方・ほかに事業を行える能力のある方について
応募してくださった方の中には、「現在税理士や公認会計士の勉強をしています」という方が想定よりかなり多くいらっしゃったのですが、恥ずかしながら正直に申し上げて 現時点で勉強になる機会を提供することがほぼできません。
「仕事を学びたいです」と20代~30代の方に言っていただけるのはとても嬉しかったし、励みになったのですが、募集記事で「税務(税金関係の仕事)やお客様対応はおまかせしません」と明言したとおり、そうするには在宅勤務としての限界と、法律面での限界があります。
これは断言しますが、現時点での私のところで1年やった経験より、どんなに苦しくても近くの税理士事務所などで2カ月汗をかいた経験のほうが、絶対に将来あなたの力になります。
(ろくでもない事務所も存在するので、もしそれに当たってしまったとしたら心苦しいですが、それでも私のところよりは身になるはずです)
私が将来的にちゃんと事務所を構えて人を雇って、ということになったときには、しっかり一緒に仕事をやっていけるとは思っているのですが、それは今ではありません。
そういう意味で、将来スペシャリストとしての道を歩もうと勉強されている方は、今回の候補から外させていただきました。申し訳ありません。
また、大変申し訳ないのですが、現在フルタイムで本業をやってらっしゃる方についても候補から外させていただきました。
これは、上記のように、同じ状況であればフルタイムで働くことができない方を優先したかったこともありますし、返信が来るのがほとんど夜や土日、というのは少し厳しいな、と思ったという利己的な理由もあります。
申し訳ありません。
さらに、ほかにプログラミングなどの個人として稼げるレベルの強みをお持ちの方や、士業などで独立開業前後の方も多数いらっしゃって、とても心強く感じたのですが、そういう意味では「私のところじゃなくても活躍できる場所があるだろう」と感じられた方もまた、候補から外させていただきました。
申し訳ありません。
特に独立開業前後の方は、とても大変ですし、もがくことも多いでしょうが、そのもがいた経験は必ずあなたの力になります。
私のところでそれほど身にならない作業を中途半端な時給で行うより、たとえいま時間があいていたとしても「これからどうしたらいいのか」と悩んで考えて行動したひとつひとつの経験こそが将来あなたを助けるものに変わるはずです。
ご理解をいただけましたら幸いです。
【反省】「好きなブログ記事」という項目を設けてもよかった
というのが選考にあたって、候補から外させていただいた方なのですが、ママさんなどに絞ってもまだかなりの数いらっしゃいました。
そのあとは、
- これまでのご経験
- 応募時のメッセージの熱意
- やりとりしたときに受けたフィーリング
- ご自身の背景を書いてくださっていたか
- 私のブログをご覧いただいたことがあったか
- メガネアピールの有無
などの基準で選ばせていただきました(正確には執筆時現在も選考途中です)
「熱意がどうとか書いてなかったじゃん」と言われては申し訳なく思うのですが、公開後すぐに応募してくださった方はしかたないとしても、私はTwitterで途中途中の状況報告とブログの更新をしており、「すでに30名応募してくださってます」という旨を書いたあとも、必要最低限の項目しか書いておられない方が多数いらっしゃいました。
必要最低限の項目しか書いていない方と、ひと言でもご自身の応募の背景など書いていらっしゃる方が並んでいた場合には、人情として後者の方にお願いしたくなります。
私も7万人以上いる税理士の中で「どうやったら覚えてもらえるか」を日々考えている人間です。
そういった意味でも、シンパシーを感じたのが後者の方だった、という感覚もありそのような基準となった次第です。
また、ブログを書いている人間としては、「ブログ読んでます」と言っていただけるのはとにかく嬉しいものです。
(多分ご存じない方も多かったのでしょうが、私はメガネアピールをされるとものすごく喜ぶ人間です)
しかも、ブログを読んでくださっている方が「56名いると知ったので自己PRさせてください!」とわざわざ追加でメールをくださったりもしました。Oさん、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
※ 追記:のちほど「お忙しいだろうと思ってあえて詳細に書くことを避けた」というご意見もお聞きし、なるほどと考えの足りなさを自覚しました。私はこういうタイプですが、長々と書くことがマイナスになる場面は明確に存在します。今回の結論が変わることはありませんが、相手が求めるものによって異なりますので、あくまで一案件の参考程度にとらえていただけますと幸いです。
改めて御礼申し上げます
以上のような基準のもと、今回、はじめての採用活動について順次結果をご連絡させていただいております。
ご納得いただけるものかはわかりませんが、改めて、こんなどことも知れぬ小さな事務所へ応募してくださったことに御礼を申し上げます。
ご応募くださった方、本当にありがとうございました。
そしてお力になれず申し訳ありませんでした。
かなり複雑な事情を抱えていらっしゃる方もおり、何かできることはないものかと思ったのですが、なにぶんはじめての採用で不安も大きく、自分の力不足を実感しております。
今後どうしていくべきか、考える契機となりました。
亀の歩みではありますが、一歩一歩努力をつづけてまいります。
またどこかでご縁がありましたら、お力をいただけましたら幸いです。
追記 お返事への御礼
このブログに理由を書き、せっかくこんな零細も零細の事務所に応募してくださったのだから、と全員の方へお礼とお詫びの連絡をしましたところ、とても多くの方があたたかいお返事をくださって、感激しております。
いまの時代、何が炎上するかわからないので、正直に言うとこのブログを公開するのも結構悩みました。
まあでも考えるところをちゃんと書いて、それで批判が起こるとすればちゃんと受け入れよう、と思っていたので、悪口や嫌味なんかは本当にひとつもなく、理解を示してくださるお返事をたくさんの方がくださったこと、本当にありがたく感じております。
とても熱いお返事を書いてくださった方もいらっしゃるのですが、時間の関係で全員にさらにお返事することは叶わず、代わりにこちらで御礼のお言葉を申し上げさせていただきます。
本当にありがとうございました。
ぜんぜんお返事できていないのですが、結果のご連絡に対してたくさんの方があたたかいお返事をくださって本当にありがたいです。
本当にありがとうございます。— 谷口孔陛(たにぐちこーへい) (@khtax16) 2019年6月17日